
当店は樋口大桂が萩焼伝統工芸士としての自信と誇りを持って作る伝統的工芸品萩焼専門窯元であり、樋口大桂が作った作品を実店舗とWEBサイトでご紹介する小売店です。
【抹茶碗御本手端反 No.1808】
◎作品の特徴
【作風-御本手 (ごほんて)・赤みを帯びた色彩が織りなす一期一会の景色】
御本手は、萩焼の基本となる大道土に赤土を混ぜて成形・素地にずぶ掛けで全体に化粧掛けをして作陶し、続いて素焼き・木灰釉を掛けて本焼きという工程で焼成する、比較的ベーシックな萩焼の作風です。
赤色や橙色、白色、灰色などが重なり合い、やわらかな色彩の変化を生み出しています。
窯焚きのたびに現れる色合いや模様は異なり、その取り合わせはまさに一期一会。
ひとつとして同じもののない、御本手ならではの魅力です。
本来、御本手は萩焼の中でも基本的で親しまれてきた作風ですが、近年は赤系の色合いを表現することが難しくなり、希少な存在になりつつあります。
本作では、淡い灰色を基調に、赤みを帯びた橙色の模様が柔らかく浮かび上がります。
抹茶の鮮やかな緑色との対比も美しく、一服のひとときを彩ります。
【形-端反形(はたぞりがた) ・口縁の広がりが生む端正な佇まい】
口縁が外側へと反る端反形は、茶碗の姿に軽やかさと広がりをもたらす造形です。
本作は、丸みを帯びた胴から口縁へと自然に広がる姿が特徴です。
手に取った際の収まりにも配慮された形で、抹茶をいただく際にも口元に運びやすく、端正な佇まいと使い心地を兼ね備えています。
【名称-割高台・土見せ(お点前での鑑賞と作家の仕事)】
高台は、茶碗を支えるとともに、作り手の技や個性が表れる大切な部分です。
本作の高台は、土の力強さを感じさせる仕上がりで、茶碗本体の柔らかな色彩との対比も印象的です。
高台の削りや土の表情にも目を向けることで、正面から眺める姿とはまた異なる、萩焼の魅力をお愉しみいただけます。
お点前では、茶碗を拝見する際に高台にも目を向け、作家の仕事を感じていただければと思います。
【名称-見込み・茶碗の底部】
見込みとは、茶碗の内側、抹茶を点てる部分を指します。
本作の見込みには、外側と同じく、淡い灰色を基調とした地肌に赤みを帯びた模様が広がります。
内側に現れる色彩や景色もまた、御本手ならではの見どころです。
抹茶を点てるとき、いただくとき、そして飲み終えたあと。
刻々と変わる抹茶の緑色と器の色彩の取り合わせを通して、茶碗の表情をゆっくりとお愉しみいただけます。
◎作品を愉しむ
淡い灰色に赤みを帯びた模様が浮かぶ、御本手端反の抹茶碗。
抹茶を点てるひとときには、茶筅の動きとともに器の内側に広がる色彩を眺め、いただくときには、抹茶の緑と御本手の柔らかな色合いとの対比を愉しむ。
そして一服を終えたあとには、見込みに現れた景色を改めて味わう。
そんなふうに、抹茶をいただく前からいただいたあとまで、器と向き合う時間をお愉しみいただけます。
日々の一服にはもちろん、お茶を点てる時間を大切にされる方にもお手元に置いていただきたい一碗です。
◎伝統的工芸品萩焼の特徴
【多孔性と萩の七化け】
萩焼は経済産業省より伝統的工芸品として指定され、産地・伝統的な原材料・伝統的な技法などが「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づく指定要件によって定められています。
萩焼の陶土は、耐火度が高いため焼き締まりにくいという特性があり、成形した素地を素焼きした後、釉薬を掛けて本焼きをするという工程で作りますが、焼成後も多孔性があり吸水性を持つやきものとなります。
また、この焼成の過程で、素地と釉薬の収縮率の違いによって、表面に細かな網目である「貫入(かんにゅう)」が起こります。
作品に色のある水分を入れると、吸水性のある素地や貫入に少しずつ染み込み、ご使用を重ねることで風合いが変化していくことを「萩の七化け」と表現します。
使い込むほどに深まる独特の「侘び寂び」の風合いは、茶人からも高く評価され、「一楽・二萩・三唐津」と称されるようになりました。
また、作り手が生み出したやきものを、使い手が日々の暮らしの中で育てていく。これも萩焼ならではの魅力です。
【伝統工芸士・樋口大桂のこだわり】
萩焼伝統工芸士に認定された樋口大桂は、萩焼の伝統的な製法と技法を大切にしながら、日々作陶に励んでおります。
なかでも萩焼が古くから受け継いできた大切な特徴の一つである「萩の七化け」は、樋口大桂自身が萩焼に魅入られた最大の理由でもあります。
その魅力を損なうことなく、伝統的な萩焼を次の世代へと伝えていきたい。
そして、作品をお求めいただいたお客様に、長く安心してお使いいただきたい。
そうした思いから、花器を除く作品にはコーティングを施さないという方針を貫いております。
コーティングによって貫入を覆うのではなく、萩焼本来の風合いや、使い込むほどに変化していく表情をそのままお楽しみいただきたい。
それが、樋口大桂のものづくりに対するこだわりです。
【カテゴリー別の萩焼について】
「和食器」
「萩の七化け」による変化の度合いは、作品の作風や陶土・釉薬によってさまざまです。
使い込むほどに色合いが深まっていくものもあれば、年月とともに枯れた味わいへと変化していくものなど、一つひとつ異なる表情を見せてくれます。
また、飯碗や酒器などは、日々のご使用を重ねながら、ゆっくりと年月をかけて変化していくこともあります。
萩焼ならではの風合いの変化を、日々の暮らしの中でお楽しみいただければ幸いです。
当店では和食器に薬品によるコーティングを施しておりませんので、萩焼本来の風合いの変化をお楽しみいただけるとともに、電子レンジ・食器洗浄乾燥機などもご使用いただけます。
さらに多孔性があることで、ビールなどはクリーミーな泡立ちとなり、お茶・日本酒などはまろやかな味わいになるという声をよく聞きます。
「茶道具」
茶道具も和食器と同様に、釉薬や作風によって「萩の七化け」の表情はさまざまです。
それぞれの茶碗に宿る個性とともに、お使いいただく年月によって少しずつ深まっていく風合いも、萩焼ならではの楽しみの一つです。
お茶を点てるひとときだけでなく、使い込むことで育っていく茶碗の表情も、末永くお愉しみいただければ幸いです。
「花器・装飾作品」
花器は、水を入れたままお使いいただくことが多いため、あらかじめ水漏れを防ぐための処理を施しております。
そのため、通常のご使用では「萩の七化け」による目立った変化は生じにくくなっています。
一方、花器や装飾作品にも萩焼ならではの変化をお求めの場合は、お茶を含ませた布などで表面を拭き、風合いの変化を演出してお楽しみになる方もいらっしゃいます。
作品それぞれの表情を大切にしながら、暮らしの中で長くお愉しみいただければ幸いです。
◎ご案内とお願い
【作品に関して】
萩焼伝統工芸士・樋口大桂が伝統的工芸品萩焼としての規約を遵守し、国産の天然原材料を使い全工程を手作業でしております。寸法・重量・色合い・風合いが一つ一つ微妙に違いますので、悪しからずご了承くださいませ。
出来るだけ色や質感がわかりやすいように複数の照明や白の背景板を使って撮影してますが、照明の映り込みが多くある際は風合いを損ねない程度の修正・補正・加工をし、逆に修正が難しい場合はそのままにしていることもございますので、悪しからずご了承ください。
【在庫について】
当店は実店舗と自社サイトにて在庫を共有しておりますので、ご注文のタイミングによって在庫切れの場合は悪しからずご容赦くださいませ。
【荷造り・発送について】
・オプションの桐箱をご注文の場合及び桐箱込みの作品の場合は、作品が箱の中で動かないように詰め蓋をして紐を掛け包装し箱をエアパッキンで包み、又、エアパッキン包みの場合は、エアパッキンでしっかり包み荷造りしております。
・荷作りは緩衝材の新聞紙を多めに段ボールに詰めて、荷造りし発送しております。
・お取り扱い方法などを詳細に明記した紙を同梱いたします。
【ギフト対応について】
◎オプションの箱をご注文及び箱込みの作品の場合、包装紙での包装・ギフト対応(のし紙掛け・メッセージカード)を無料で承ります。
【お気軽にお問合せください!】
何かお気になることがございましたら、下記までお気軽にご連絡ください。
電話 0838-22-1447 メール higuchi@taikeian.mom
商品説明
数色が織り成す御本手に点てやすい端反形で茶席でのお手前を始めご家庭で気軽に点てることが出来る抹茶碗
商品仕様
| 製品名: | 萩焼(伝統的工芸品)抹茶碗御本手端反(桐箱無) |
|---|---|
| 型番: | 1808 |
| メーカー: | 陶房大桂庵樋口窯 |
| 外寸法: | 幅122mm × 高さ82mm |
| 製品重量: | 330g |




























